大切な人を亡くした時に起こる変化

人間の命には限りがあり、いつかはその人生に幕を下ろすことになります。大切な人を亡くした時、残された家族は表現できないほどの悲しみに包まれ、心・体・行動に変化が起こります。

変化が出る場所として一番影響がある場所といえば、やはり心ではないでしょうか。人によって変化の現れ方は様々ですので、一概に決めることはできませんが、主な変化として以下のことが挙げられます。涙が止まらない・自分を強く責めるなど感情の波が激しくなり、心が不安定になる状態を情緒不安定といいます。

情緒不安定になることで、自分で感情をコントロールすることが困難になるため、些細なことで不安を感じたり、高揚やイラつきが起こります。情緒不安定の状態が続くことによって、日常生活に支障をきたす恐れがあるため、カウンセリング(コーチング)などを受けることをおすすめします。

大切な人を亡くした時に起こる変化は体にも影響します。食欲不振・疲れやすくなる・熟睡できない・体のだるさを感じるなど、心に異常がない場合でも自覚しないうちに体に変化が現れる場合があります。

辛い経験を乗り越えるために、気分転換を行う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、気分を変えるだけではどうにもならないこともあります。そういった時に信頼できる人や専門の人に相談することで、心を軽くすることも可能ですので、気持ちの整理を行うためにも誰かに話す・相談するということが必要です。

今までできていたことができなくなってしまったなどの行動に変化があった際も、大切な人を亡くした際に起こる心のサインです。

人と会うことが億劫になる・大切な人と過ごした日を思い出すことを避ける・些細なことで周りの人を妬んだり、怒ったりするなどの行動も心のサインです。時間が経てば自然に解消されるということではありません。カウンセリングなどを利用してケアすることで、自分らしい毎日を取り戻すことができます。