供養を行う大切さ

ご先祖様や故人のご冥福を祈ることは、子孫や家族としてごく自然な気持ちだと思います。御先祖や故人が安らかに過ごせるようにするには継続的な供養が大切です。こちらではそんな供養の大切さをご紹介いたします。

御先祖や故人を偲んで行われる供養ですが、供養が持つ意味をご存知の方は少ないのではないでしょうか。供養は元々自分以外の家族や友人に対して見返りを求めずに尽くすことで、他者だけでなく供養を行う自分自身も共に救われてゆくことを指します。供養で何かをお供えすることは、御先祖や故人に対する心配りを具体的に行動として表すことです。

日蓮宗の宗祖である日蓮聖人は『報恩抄』の中で「私が命がけで行ってきた布教というこの善行を、生前、お世話になった我が師匠である道善房上人に振り向けます」と示しています。これは善行を他者に振り向けることは他者の善行となるだけでなく、自分自身の善行にもなるということを表わしています。このように善行を循環させていくことが日蓮宗での供養の考え方です。

御先祖や故人に対して供養することは、自分が亡くなった時も子孫が同じように供養してくれることに繋がります。少子高齢化などの社会的背景から供養したくても供養ができない方も沢山いらっしゃると思います。

供養を途絶えさせてしまうことは、自分が亡くなった時に供養してもらえないだけでなく、御先祖にも善行が戻ってこないことになるのです。善行の循環を途絶えさせないためにもお寺で永代供養を依頼してみませんか。